最近では、ネットショップなどを利用している方や、銀行の通帳管理をネットで行う方、映画やドラマを月額費用で払って視聴する方が増えています。万が一のことがあった際、無駄な費用が掛かってしまったり、個人情報が流出してしまう場合があります。
そこで近年”デジタル終活”という言葉が広まっています。デジタル終活とは、「パソコン、スマホ、タブレットなどのデジタル端末やインターネットで利用しているオンラインサービスのIDやパスワードなどをエンディングノートに記入し、万一のことがあった際にご家族に迷惑をかけないよう、準備すること」を指します。
目次
”デジタル終活”のポイントはIDとパスワードを信頼できる人に共有しておくこと
まずは、連絡先やメールを整理しましょう。メール情報やスマートフォンのアドレス帳なども、パスワードがかかっていると取り出せなくなってしまいます。何かあったときに連絡が必要な方の連絡先やメールは、スマートフォンやパソコンのアドレス帳ではなく、エンディングノートなどの紙媒体で共有しておきましょう。次に、動画や音楽、書籍にブログなど、定期購入の有料サービスも整理しておきましょう。利用停止の手続きをおこなわないと、半永久的に費用がかかってしまいます。
また、SNSのログイン情報も整理しておくべきものの一つとなります。SNSのアカウントも放置しておくと、アカウント情報が盗まれたり、アカウントを乗っ取られたりする危険性があり、家族やその他のユーザーに迷惑を掛けてしまう場合があります。これらのIDやパスワードも紙媒体で残し、信頼できる人と共有しておきましょう。
※警察や公の機関を名乗って、IDやパスワードを聞いてくる人がいます。共有する人は最小限にとどめ厳重に注意しましょう。
デジタル終活をする上での注意点
IDやパスワードは慎重に管理しましょう
お金にまつわる銀行口座などのIDやパスワードについては、わかりやすい場所に記載してしまうと、エンディングノートが盗まれた場合に悪用される可能性があります。そのまま記載するのではなく、IDなどを連想させるヒントを伝えるようにしましょう。
必要のないデータやアカウントは消しておきましょう
デジタルデータも断捨離しましょう。不必要なデータは完全に削除してしまい、家族やほかの人に見られたくないデータは削除するかフォルダに整理してパスワードをかけておき、必要なデータや思い出として残したいデータはSDカードUSBメモリなどに保存しておきましょう。
定期的な情報更新しましょう
パソコンやスマートフォンなどを使っている以上、デジタルデータは日々増えていくと思います。その際には、新たなアプリやサービスを使うようになった時は、エンディングノートなどに記載している情報を最新のものにしておきましょう。
まとめ
面倒な写真や動画などのデータ整理は、手順に沿っておこなえばあまり難しくはありません。人に見られたくないデータを生前に処理し、大切なデータを家族や信頼できる人に頼んでおくことによって、残りの人生をよりよく生きることができます。私たち辻吉・泉光殿は終活のサポートを行っていますのでご心配な点がありましたらお気軽にご相談ください。